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エフェクターで一番こだわりたくなる「キャパシター(コンデンサー)」の基本情報や種類について

2016/08/22

【はじめに】
当ブログの内容における未検証項目につきまして、誤りがある点をいくつかご指摘頂いています。
誠に申し訳ないのですが、しばらく内容修正に取り掛かれないうえ、ブログを閉鎖することも今のところは考えていないので、内容に関しては「間違っている箇所もある」と思って頂けると幸いです。

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capacitor

抵抗に次いで基本的なパーツといえば「コンデンサー」でしょう。
英語圏ではコンデンサーではなくキャパシター(Capacitor)と呼ばれています。

これは平たく言うと、充電器みたいなもの。
電気の信号を蓄積したり放出したりするパーツです。

回路図上では「C」と表されます。
これはキャパシターの頭文字をとったものですね。

単位は「F(ファラッド)」。

コンデンサーの働きや種類についてまとめました。

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コンデンサーの働き

コンデンサーは一般的には「直流は流さないけれど、交流は流す」みたいな役割と認識されています。

これについて詳しく書くと、本一冊分ぐらいになってしまいそうなので、ここでは割愛。
いずれ必要になったら書くかもしれませんが・・・今の僕の知識量では書けませんw

大塚明さんの著書「サウンド・クリエイターのための電気実用講座」に書かれている説明がとてもわかりやすいので参考にされる事をオススメします。

「直流は流さないけれど、交流は流す」の意味としては、
直流は電気信号に波がないので充電しっぱなしなのに対し、交流は充放電を繰り返せるから電気が流れているように見える、ということです。

コンデンサーの種類

コンデンサーは構成する材質によっていくつかの種類に分けられます。

セラミックコンデンサー

セラコンとか呼ばれる、極小さい容量(数pF~0.1μFあたりまで)からあるコンデンサーです。
高周波になっても精度が落ちることがなく、ハイパスフィルター(高周波だけを通すフィルター)なんかに用いられます。

マイラ(フィルム)コンデンサー

用途も容量も一般的(0.001μF~10μFあたりまで)なコンデンサー。
エフェクターでも基本的な回路上はこのコンデンサーが使用されます。

有名どころはオレンジドロップなど。

またMKTと呼ばれるフィルムコンデンサーは自己修復機能を持っているらしく、
ブティック系エフェクターでも重宝されています。

スチロールコンデンサー

スチコンなどと呼ばれるフィルムコンデンサーの一種。
スチロールを絶縁体に使っていて、一般的なフィルムコンデンサーに比べて精度が高く、価格も高い。

とあるエフェクター製作でノイズがひどかったある部分のコンデンサーをスチコンに変えただけで軽減された事もあり、同じ容量のコンデンサーでも違うもんだなと思わせられました。
※かといって、全個所スチコンにすればOKというものではなく、適材適所なんだろうとは思います。

他のフィルムコンデンサーや電解コンデンサーなどに比べると、なかなか見かけず、入手難度が高い気がします。

電解コンデンサー

フィルムコンデンサーに次いでエフェクター基盤上でよく見かけるコンデンサー。
大容量コンデンサーで、だいたい1μFから数千μFまで用意されていることが多いです。

容量のわりに精度が低く、電源ラインなど大雑把な個所に使われている印象です。

温度や耐圧、電極の向きを守らないと破裂する恐れもあるので注意が必要。

タンタルコンデンサー

0.1μF~100μF。
僕は使いどころがよくわからないんだけれど、なんとなく容量を合わせて買って使ったりしてました。

精度は高いものの、壊れるとショートするらしく、
他の回路への影響が懸念されるなど。

オイルコンデンサー

0.01μF~0.1μFの、やや大きいコンデンサー。
僕はギターのトーンコントロールに使ってます。

マイカコンデンサー

極小さい容量のコンデンサーで、とあるブティックエフェクターのハイパス回路に使われていたのが印象的です。

容量に対しての価格が高いです。

コンデンサーの容量の見かた

コンデンサーの容量はFで表されますが、
だいたいμ(マイクロ)、n(ナノ)、p(ピコ)が一緒に書かれています。

μは10のマイナス6乗。ナノはマイナス9乗、ピコはマイナス12乗です。

つまり、1F=1,000,000μF=1,000,000,000nF=1,000,000,000,000pFということ。
0の数で覚えると覚えやすいですね。

P n μ
ピコ基準 1pF 0.001nF 0.000001μF
ナノ基準 1000pF 1nF 0.001μF
マイクロ基準 1000000pF 1000nF 1μF

pFの1,000倍がnF、
nFの1,000倍がμFです。

コンデンサーは表面に「223」などの表記がありますが、これは「22×10の3乗pF」を意味しています。
なので、22×1,000pF=22,000pF=22nF=0.022μFと読むことができるわけです。

回路図上でのコンデンサーの表記

capacitor2

回路図上でコンデンサーは二枚の板を模した平行線で表現されます。

レイアウト図では円形または楕円で描かれ、
回路図、レイアウト図のいずれも、電解コンデンサーの場合には電極の極性(プラスまたはマイナス)も描かれます。

コンデンサーのブランド

bamble-bee

なんとなく抵抗よりもこだわってしまうのがコンデンサーですね。
音の変わり方も「全然違う」というマイスターがいるぐらいです。

有名なのはSpragueのコンデンサー。
Gibsonのレスポールにつけられていた「Bamble Bee」や「Black Beauty」は無理してでも入手したい人も多いのでは。

ブティックエフェクターではドイツのWIMA社のフィルムコンをよく見かけます。
小さくて使い勝手がいいですね。

あとはOrange Dropなんかもあまりにも有名です。

正直コンデンサーリストを見ている時が一番楽しくて、
あまりにもこだわりすぎると、これだけで1日は余裕で潰れてしまう感じです。

ただし、あくまでも音に関して言えば、奏者のテクニック、ギターの性能、アンプスピーカーの性能などが一番大きくて、コンデンサーはもっともっと小さい部分の音の違いを表すパーツに過ぎないことへの理解が必要です。
コンデンサをどれだけ良くしても音が”劇的に”良くなるのは、本当のプロにしか体感できないことだということです。

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