はじめての自作エフェクター FXDIY

初心者向けエフェクター自作サイト

エフェクターの自作にオススメしたい本

エフェクターの自作にもいろんなアプローチがあると思いますが、個人的には「とにかく作る」→「失敗する」→「回路の意味を調べる」みたいな順番が楽しいかなと思ってます。

なので、まずはとにかく作れる本を一冊買っておくと良いでしょう。
※そこに回路の解説、パーツの解説、ツールの使い方・・・なども載ってると尚良し!

僕が参考にさせて頂いた書籍などを紹介します。

ド素人のためのオリジナル・エフェクター製作【増補改訂版】

個人的に「一冊目」にオススメしたいのはこちら。
月刊GiGSで連載されていたものをまとめたムックなのかな?

初心者向けのエフェクター自作指南書といった感じの内容になっています。

前作で製作可能なエフェクターはABボックス、エフェクトルーパー、ブースター、オーバードライブ、ファズ、ディストーション、トレモロ、プリアンプ、コンプレッサー、パワーサプライ、マイクロ・アンプなどでしたが、今回さらにフェイザー、ディレイ、そして何と真空管アンプを追加!

ということで、基本的なエフェクターはこれでザクザク作っていけるため、「とにかくエフェクターを作ってみたい」という方には良いのではないでしょうか。
※ちなみにほとんどのエフェクターに4558というICを使っているというのが特徴的かも。

↑ちなみに前作はこちら。

A/Bボックス⇒ブースター⇒歪み⇒・・・というステップアップも導入しやすい内容になっていると思います。
また、パーツやツールなどの解説も一通り載っているため、本当に「ド素人のための」というのが適していますね。初心者向け!

ただし、もうちょっと踏み込んだ内容を知ろうと思うとやや足りない部分があるので、その場合にはもうちょっと回路設計寄りな本に手を出していくと良いのではないかと!

サウンド・クリエイターのための電気実用講座

一通り自作してみて、次のステップに行きたい、この回路はどんな意味があるのか、なぜここでこのパーツを使うのか・・・?などが知りたい場合にオススメなのが本書です。

エフェクターを作るのに必要なパーツの説明や、そのパーツが回路で行う仕事などをある程度わかりやすく解説してくれています。
たとえば「位相」とか「バッファ」、「ローパスフィルター」、「アンプの増幅率」、「インピーダンス」・・・などなど、なんとなく聞いたことはあるけどよくわからん、っていう音響関係の言葉ってあるじゃないですか。
そういうのをさらっと触る感じにはちょうど良い本だと思います。

ただ・・・それでもやや難しいかな?と思う部分もありますので、やっぱり「最初の一冊」ではないかなー・・・。

また、わかりやすくしてくれている反面、より込み入った話というのが割愛されていたりもします。
特にトランジスタの項はかなり端折られているため、そのへんをパワーアップさせたい人は別途専門書を買うのがオススメ。

あとはちょっと雑談というか、著者のセンスの部分なんですが・・・ジョークや蘊蓄が多いのは好みが分かれるポイントかとw

続編的な「エフェクター製作本」

大塚氏のテイストがしっくり来た方なら、サウンドクリエイターのための電気実用講座の続編的な「サウンドクリエイターのためのエフェクタ製作講座 ver.3」もおすすめです。

電気実用講座では書かれなかった「正しいはんだの付け方」だったり、ダイオードやフォンジャック、スイッチなどの説明(ミレニアムバイパスなど)、エフェクターの自作用ケースの穴あけなどなどから、各種エフェクターの回路図、レイアウト図、回路の説明までが載っています。

実際の回路を見ながら「どこがどうなって、どんな原理で」という説明をしてくれているので、初心者が回路の仕組みを知るのには良い・・・と言いたいところなのですが!

やっぱり完全に初心者向け!という感じではないかもですね~。
上の「電気実用講座」と合わせて読んでいっても、ようやくわかるか・・・わからないか、ってレベルかもw

ちなみに作れるエフェクターはハニーファズを代表にするファズ系、パワーサプライなど電源系、トレモロやフェイザーなどの空間系・・・と幅広いです。
近年のブティックペダルみたいなのを作りたい人には向かないかもしれませんが、いろいろな回路を学びながら作るという点ではかなり面白いと思います。

※・・・ただちょっと本自体がプレ値になっちゃってて、無理して買うようなものでもないかな~?

専門書籍

ここまでの本はあくまで「エフェクターを制作する」というところに重きを置いていた本であり、たとえば「なぜトランジスタのこっちの足を接地させると良いのか?」みたいなところには言及してくれません。

というのも、それはエフェクターを作るために必要な知識ではないからです。
※たとえば有名なブティックペダルとかも、日本で70年代に生まれたコンパクトエフェクターの定数を変えただけ、クリッパーをかましただけ・・・なんてものがゴロゴロしてますので、、、知識がなくても出音を確認しながらパーツを変えていくことで作れるわけですね。

そのため、プロの回路設計者などから見ると「全然なってない」みたいな評価になることもしばしば。

もし、より知識を深めたいとか、誰も作ったことがないようなエフェクターを1から設計する・・・というような場合には専門書籍で学習する必要があるでしょう。

↑トランジスタならこちらの書籍が割と評判が良いですね。(僕はまだ未入手)

ただ・・・それでも理論とか知識的な部分では専門的に学んできた方には敵わないと思います。
エフェクタービルダーになりたいのか、それとも発明家になりたいのか・・・「論理的に正しい回路を作れる人」になりたいのか・・・

その辺は一旦考えてみてもいいのかも!?

その他、エフェクター自作系の本

その他、エフェクター自作に関する本を紹介します。

誰でも作れるギターエフェクター

同じリットーミュージック刊でも、こちらは「ギターマガジン」から発行されているもの。
回路の解説がどうこうより、とにかく「作ってみる」というところに主眼が置かれているので「初心者向き」と言えるでしょう。

はんだ付け方法からダイキャストケースの加工方法、ユニバーサル基盤のカット方法にエッチング基盤の作り方・・・なども掲載されています。

著者はHSWの本多さん。
・・・ということで有名なSPICEの回路も掲載されていました。

パッシブコンプレッサーの自作【HSWのSPICE風】

※SPICEとは書いてなかったけどもw

↑ちなみに続編も出ております。

土日で作るオリジナルエフェクター

リットーミュージックの「Sound & Recording」で連載されていたエフェクター製作記事をまとめたムック。

基本的に空中配線(というかラグ板)で作られたエフェクターの回路と、その解説・・・そして書籍化にあたって追記されたアップデート情報が掲載されています。
パーツやツールについての解説はほとんどないので、超初心者向けではないですね。少なくともはんだごてを握ったことがある人向けかと。

コラムなどには大塚明氏の著作に通ずる古さのようなものを感じますが、やはり同様に著者の体験談などを交えての電子工作に対する蘊蓄などはタメになりますね~!

ROLLYと作るギターエフェクター

ローリーさん、めちゃくちゃカッコいいですよね。
僕、何気に90年代の「恋のマジックポーション」を歌ってるローリーさんが世界一カッコいいんじゃないかと思ってます。

・・・と、そんなローリーさんの名前を使ったエフェクター自作本。
「ROLLYと作る」となっていながら、ローリーさんは作ってないそうですw(試奏で参加)

また、レビューでは「間違いが多い」とのことなので、校正前のものだと「そのまま作っても鳴らないレイアウト」なんかが掲載されている可能性がありますね。

ただ・・・鳴らない自作エフェクターっていうのは実は宝物で。
大塚明氏も著書に書かれていましたが、一発で鳴ってしまうとあまり勉強にならないというか、ある意味不幸だったりするのです・・・(その話はまた今度)

Soul Power Instruments エフェクターの設計と製作

SPIのさいとうさんによるエフェクター自作本。

さいとうさんと言えば元々ブロガーとして日々シモネタを投下・・・じゃなかった、エフェクターの改造とか修理とかのネタをあげてくれていた方で、そこからブランドを興して本まで出して・・・って、僕なんかからしたらめちゃくちゃ夢のあることをされている方だったりします。

本の方はというと、僕もAmazonの試し読みしかしていないですが・・・すごくすごく丁寧に書かれているように思えます!
しかもシモネタもなくてマジメな感じで・・・w

やや高額なところが手を出しづらい部分かもしれませんが、ページ数も通常のムックの倍近くあるんですよね。
特にエフェクター自作に特化している感じもするので、初心者が手に取るのにも最適かも!?(自作系の本の中では新しいというのもポイントですぞ!)

エフェクター自作ではないけれど、参考にしたい本

以下、エフェクター自作に関する本ではありませんが、エフェクター自作にあたって参考になりそうな本を紹介します。

新・エフェクターの全知識

エフェクターを作るにあたっては、どんな効果をもたらすものが欲しいのか?がボンヤリとでもわかっている必要があると思います。

たとえば「真空管のような音が欲しい」とか「澄み渡った、空間的な広がりのある音が欲しい」とか・・・。

そういったエフェクターの種類、原理、使い方・・・などをまとめてくれているのが本書。

世界のエフェクター大図鑑

世の中にはいったいいくつのコンパクトエフェクターが存在しているのか・・・考えたことはありますでしょうか。

今あるような形のエフェクターって1960年代ぐらいにはすでに存在していて・・・今なお増え続けているわけです。
そんな世界中のコンパクトエフェクターを、大企業の汎用品からブティックペダルまでずらーっと一挙に紹介しているのが本書。

2002年に1,500台掲載からスタートして、2003年の1,750台、2006年の2,200台・・・と版を増すごとに掲載台数を増やしてきた図鑑の第4版。
なんと3,150台ものエフェクターが掲載されているそうです。

僕もこの第4版を持っていて、2008年当時はことあるごとに眺めてはヤフオクで探す・・・という日々を送っておりましたw

残念ながら(?)まだ第5版は出てないみたいなので、記事執筆時点においてこれが最新版ということになりそうです。

真空管ギターアンプの工作・原理・設計

エフェクターの関連本ではありませんが、エフェクターと切っても切れない関係にある「真空管アンプ」の設計に関する解説本です。

特に増幅回路、オーバードライブ的な部分や、真空管搭載エフェクターを作るのにも参考になるかも。

解説が丁寧でわかりやすい、初心者向きであると言われていますが、そのあたりの感覚は人それぞれだと思うので・・・一度著者のウェブサイトを訪れてみるのがオススメ。
本書とリンクしているのかはわかりませんが、ウェブサイトにおいても真空管ギターアンプの原理や設計についてまとめられています。

・・・というか!
エフェクターの自作なんてやってたら、最終的には真空管アンプを作りたくなると思うのよね、、、
僕もチャンプ作ってみたいもの、、、

おわりに

以上、僕が持っている本も持っていない本も、エフェクター自作に関してオススメできそうな本の紹介でした。

まぁ・・・こういうのって結局は「買うだけ」じゃ何もなりませんのでね・・・。
買って、作って、失敗して悩んで・・・っていう経験があってこそだと思っています。

もちろんエフェクター自作に関する情報は当ブログ他、インターネット上にゴロゴロ転がっていますので、そういうのをかき集めるだけでもそこそこ十分な知識は得られるでしょう。
ただ・・・やっぱ本が手元にあるとさらっと調べられて楽だったりするのよねw

2021/09/28


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