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トゥルーバイパスとは?その原理と問題点。

2016/08/23

【はじめに】
当ブログの内容における未検証項目につきまして、誤りがある点をいくつかご指摘頂いています。
誠に申し訳ないのですが、しばらく内容修正に取り掛かれないうえ、ブログを閉鎖することも今のところは考えていないので、内容に関しては「間違っている箇所もある」と思って頂けると幸いです。

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一昔前からコンパクトエフェクターの基本は「トゥルーバイパス」仕様となっています。

トゥルーバイパスであることは1つのブランディングでもあり、特にブティックエフェクターにおいては「トゥルーバイパス」がうたい文句としてよく使われています。
従来のエフェクターをトゥルーバイパス化する改造も流行りましたね。

トゥルーバイパスとはいったいなんでしょうか。
そしてそのメリットとデメリットは何か?についてまとめました。

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トゥルーバイパスとは

トゥルーバイパスというのは、電源オフ時に回路を完全に切り離すスイッチ仕様のこと。
英語でTrue Bypass、つまり真の通路、みたいな意味合いでしょうか。

Throw Bypass(スルーバイパス)とする意見もあります。

従来のスイッチング回路は入力または出力部分にのみスイッチがつき、
電源オフの時にはエフェクターの回路がぶらさがっている状態になっていました。

truebypass_schematics

これは回路的にはあまりよいものとは言えず、ぶらさがっているエフェクターが内部抵抗と同じような扱いとなるため、音が痩せる原因になっていました。

そこで電源オフ時には回路を完全に切り離せるスイッチング回路が生み出されたわけです。
それがトゥルーバイパス。

図の下のように、スイッチングが入出力両方につき、これが連動して切り替わることで電源オフ時にはエフェクターの回路を入出力の系統から完全に切り離すことが可能になりました。
これはDPDTスイッチを使えば簡単に作れます。

さらにここにLEDのオンオフ機能も連動させたものを作りたい場合には3PDTスイッチを使えば実現できます。
[参考]3PDTスイッチでトゥルーバイパス+ LED点灯を叶える回路

ただし、3PDTスイッチはDPDTスイッチに比べて高価です。
そこでDPDTでもトゥルーバイパスが実現できる「ミレニアムスイッチ」なるものも存在しています。
※いまでは3PDTスイッチもそこそこ安価になったので、無理にDPDTでミレニアムスイッチを作る必要はないと思いますが。

トゥルーバイパスの難点

トゥルーバイパススイッチは回路の接点を突然切り替える仕様なので、切り替え時のクリックノイズが酷い場合があります。

そこでBOSS製のコンパクトエフェクターなどはFETを使った電子スイッチが採用されています。

電子スイッチは信号を徐々に切り替えてくれるためクリックノイズが出づらいのですが、
結局は電気信号がFETを通過するわけで、音質が変わってしまう事が懸念されています。

※そのためBOSS製のコンパクトエフェクターをトゥルーバイパス仕様にする改造が流行ったりしていましたが、これはこれでクリック音がひどく・・・なかなか難しい問題だったりします。

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