エフェクター自作におけるプラシーボ効果について
2021/09/28
【はじめに】
当ブログの内容における未検証項目につきまして、誤りがある点をいくつかご指摘頂いています。
誠に申し訳ないのですが、しばらく内容修正に取り掛かれないうえ、ブログを閉鎖することも今のところは考えていないので、内容に関しては「間違っている箇所もある」と思って頂けると幸いです。
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プラシーボ!スパシーボ!
行動心理学の一つに「プラシーボ効果」というものがあります。
プラシーボ効果は偽薬効果のことで、偽物の薬だったとしても「これは薬だぜ」と信用させることで病状が回復してしまうという心理効果をさしています。
たとえばスタバとマックのコーヒーだったら、なんとなくスタバの方が美味しそうな気がする、みたいな感じに近いですね。
エフェクターを自作していくと、このプラシーボ効果が切っても切れない感じになってきます。
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ヴィンテージコンデンサーの罠
エフェクター製作において、かなりハマるというか、こだわるようになってしまいがちな「コンデンサー」。
実はプロのミュージシャンもギターについているコンデンサーをヴィンテージのものにわざわざ取り替えたりして使っているんだとか。
では、コンデンサーがヴィンテージになるとどんなよい事があるんでしょうか。
よく「音ヌケが良くなる」とか「乾いた音になる」とかいう話を聞きます。
ギターにおいてはアンサンブルでヌケる音というのはやっぱり必要になってきますし、乾いた音っていうのは永遠の憧れだったりしますねw
そういった理由から僕もヴィンテージコンデンサーを買い漁った過去があります。
・・・が、本当にそうなのでしょうか。
経年劣化による容量の減少
噂によるとヴィンテージコンデンサーは経年劣化によって、実際の表示されている容量よりも少ない容量しか帯電できないようになっているらしいです。
コンデンサーが帯電できる容量が少なくなれば、特にローパスフィルターであればGNDに落ちるはずだった高域の音がそのままアウトプットに出てくることになりますよね。
つまり、同じようにTONEを効かせていたつもりでも、ややハイよりになるのではないか?ということです。
これが音ヌケや乾いた音に繋がるかどうかはわかりませんが、原因の一つではありそうじゃないですか。
そう思ったら最初っから容量が少し少な目のコンデンサーを使えばいいんじゃないの?って話にもなってきます。
これぞプラシーボ
でも、結局のところ、なんか違う気がするんですよね。
やっぱりヴィンテージパーツの方が、なんとなくいい感じの音がする気がするw
これがプラシーボ効果によるものなんじゃないかと思うわけです。
そもそも、ギターのコンディションとその日の温度や湿度、
弦のテンションや使用具合、そしてプレイヤーのコンディションなどなど、
どれか一つが違うだけでも音って変わってきちゃうものですからね・・・
「これはヴィンテージパーツを使っている」というプレイヤーの脳内コンディションがポジティブになっていれば、それだけよい音に聞こえてもおかしくはないのではないでしょうか。
おわりに
結局はプラシーボ効果なのか実際に音が変わっているのか、僕にはわからないというのが結論で、
だからこそ僕は、あまりパーツにはこだわらなくなってしまいました。
エフェクターの価値は、最終的にお客さんに届くときの音で決まります。
ということは、その前段に繋ぐギターや後段に繋ぐプリアンプ、スピーカーの性能にもかなり左右されますし、ギタリストのテクニックや会場の雰囲気などなどを考慮しなければ、パーツ一つにだけこだわっても聴いている人の心は動かせない可能性が高いわけですね。
そして一番「音の違い」が現れやすいのは弾いているギタリストのテクニックだと思っています。
というのも、ある日僕のギターを奪い取って横で弾き始めたプロのギタリストが奏でる音は、まるで僕の機材じゃないみたいだったから。
もしかしたらそれすらもプラシーボなのかもしれませんがw
ま、そういうの全部抜きにして、単純にパーツ選定をするのって面白いんですけどね~。
良い音かどうかはさておき、楽しんだもの勝ちってことでw
あとは音の違いがわかる人だけが楽しむようにしたらいいのかな?と思います。